合同会社KSLの『トレンドラインPro』 高精度トレンドライン自動描画インジケーターは効果なし?内容暴露

合同会社KSLさんの
『トレンドラインPro』 高精度トレンドライン自動描画インジケーターは有名ですよね★

出典元:お笑いナタリー

ウエストランド井口と構成作家・飯塚大悟が毎月のお笑い界の出来事を勝手に振り返る連載「今月のお笑い」。4月は三四郎・相田の結婚、「オールスター感謝祭」&「後夜祭」、バッテリィズ寺家イジりはまだ早いのか問題、「今、トレンディエンジェルが面白い」などの話をしていたところ、ちょうど令和ロマンに関するニュースが飛び込んできて……。発表直後の率直な感想も本記事に収めている。間もなく第3代王者が決定する「THE SECOND~漫才トーナメント~」に関して、井口の貴重なアドバイスも!

【動画】みなみかわ国旗チャレンジ生配信(他10件)

構成 / 狩野有理
ヘッダーイラスト / 清野とおる

※取材は4月28日に実施。

■ 「書籍!!今月のお笑い」鋭意制作中
──今月は、この通常の取材とは別に書籍に収録する特別鼎談を実施しましたね。お相手が誰かは後日公開する予定なのでここではお名前を出せないのですが、どうでしたか?

飯塚 めっちゃうれしかったですね。でも緊張して最初は全然しゃべれなくて、一言も発さないまま終わるんじゃないかと思いました(笑)。

井口 逆に狩野さんが全然緊張してないっていう(笑)。いろんな人に取材してるからもう感情がないんでしょうね。

──そんなことはないですけど、取材のときは緊張より時間配分とか話の方向がそっちに行って大丈夫かとか、そういうことで頭がいっぱいなんです。今後のお笑い界やテレビの話がたくさんできましたね。

井口 この鼎談のおかげで急激に本の価値が上がりましたよ。

飯塚 これだけで1760円の価値はあるよね。

──先日できあがったゲラをお送りしていますが、井口さんは目を通してますか?

井口 まあまあ、僕は大丈夫です。(マネージャーに)一任してるんで。

飯塚 改めて読み返すと「予想外れてるな」とかありますね。「ヤマゲンがブレイクする」とか言ってたけど、赤ちゃんのほうが先だったり(笑)。

井口 そういう部分も楽しめますよね。

飯塚 こいつら偉そうに語ってるけど全然わかってないじゃんって。

■ 4月の一番のニュース
飯塚 今月もいろいろあったけど、一番のニュースと言えば、三四郎・相田くんの結婚かな?

井口 ああー(笑)。まだ何かは言えないんですけど、僕先週末ちょっとニュースを見づらい環境にいて。で、気づいたら結婚してたのでびっくりしましたね。誰よりも遅れてびっくりして。飯塚さんは前から聞いていたんですか?

飯塚 聞いてない。

井口 まあわざわざ言わないか。この歳になって。

飯塚 そんなに衝撃結婚でもないしね。「かねてから交際していた一般の方」との結婚だから。井口くんの仲間はほぼみんな結婚したね。

井口 だからまあ、独身でできる仕事を総取りしていくしかないです。彼女ができたカカロニ栗谷も今すぐにでも結婚したいって言ってますからね。なんで高速で結婚していくんだよ?

飯塚 相田くんって僕が気兼ねなく飯に誘える数少ない芸人さんなんですけど、相田くんって本当に変な人で。誘うと、「全然いいけど、今日元バイトの人たちと飯行くんだよね」みたいな。全然よくないじゃんっていう(笑)。

井口 「いいけど」ってなんなんですか(笑)。

飯塚 垣根のない人間。「今(芸能人の)○○さんと飯食ってるけどそれでもよければ来る?」みたいな。

井口 相当珍しい人ですよね。この間、早坂営業のときにみんなで「やっぱり芸能人みたいにはなれないな」って話をしていたんですよ。芸能人の連絡先なんて誰も知らないし。そんな中、唯一相田さんはいろんなジャンルの人と交流があって。新宿・中野・杉並芸人の中ではちょっと特殊というか。

飯塚 まさか相田くんが一番「ザ・芸能人」になるとは誰も思わなかった(笑)。

■ 江頭2:50=なまはげ
飯塚 「オールスター感謝祭」(TBS)は井口くん出てた?

井口 僕は「後夜祭」だけですね。

飯塚 江頭さんの件が話題になった(※)けど、なんか、なまはげなんだなと思った。江頭さんのああいう過激な芸はみんなが知ってて楽しめる伝統芸能みたいなものだったけど、今ってなまはげもコンプライアンスの時代で、もう子供を泣かせないらしい。文化は時代と共に変わっていくものだから、その変わり目を見ているのかなという感じがした。

※編集部注:出演者を襲撃して大暴れすることでおなじみの江頭2:50が永野芽郁をターゲットにして追い回し、永野が涙を浮かべる場面も。SNS上では両者に対して誹謗中傷も含めさまざまな意見が投稿される事態となった。

飯塚 だからSNSだと「どっちが悪い」とかいう話で盛り上がりがちだけど、それは違うのかなって。あの件にかこつけて「お笑いとはこうだ」「こいつはお笑いわかってない」みたいなことを言うのは見当違いじゃないかなと思いました。

井口 そんな中、僕も「後夜祭」でTBSにいて、なんとなく太田プロ勢がいる楽屋で「感謝祭」を観ていたら、タイムマシーン3号・山本さんが信じられないくらいスベってて。ちょうど楽屋の会話が止まってシーンとしたときにモニターから(スベっている場面が)流れてきて、「あれ? なんか今起きてたぞ?」となったんですよ。一応Xで「感謝祭 山本」で検索したらとんでもなく書かれてたんで、やっぱり聞き間違いじゃなかったんだ!っていう。

飯塚 SNSのスベリパトロール(笑)。

井口 でも気持ちはわかるんです。「感謝祭」ってほぼしゃべる機会がないから、いざ出番が回ってきたときに用意していたエピソードを脈絡なく話しちゃうっていう、めっちゃ若手がやるようなミス。それを山本さんがやっちゃってたのが、いい話というか。なんか元気になりましたね(笑)。

飯塚 「感謝祭」でミスすると「後夜祭」の人たちがみんな見ちゃうっていうデメリットがある。

井口 特に後半ですね。ミスするなら前半にしたほうがいいです。後半はみんな観てるので。

飯塚 あとみなみかわさんのドッキリ(※)。TBSのコンビニ前で作業してたら、みなみかわさんが国旗をめっちゃ勉強してて。「何してるんですか?」とかも話しかけちゃいけない空気を察知して、見て見ぬ振りした(笑)。触れないほうがよさそうだったから。

※編集部注:かつて放送されていた「しあわせ家族計画」が復活すると聞かされ、「国旗を全部覚えられたら300万」というニセ企画を信じて世界の国旗を全部覚えたみなみかわ。「オールスター後夜祭」のクイズとして国旗問題が出題され、MCの有吉弘行に「国旗詳しいね?」と話を振られたことでドッキリだと気づいた。300万円は幻だったが、国旗クイズのコーナーを制して賞金1万円を獲得している。

井口 めちゃくちゃ一生懸命、楽屋で楽しそうに国旗を覚えてみんなにクイズ出してました。僕としては、国旗クイズでみなみかわさんに勝てなかったのが一番の悔いですね。

飯塚 井口くん、サッカー詳しいからけっこう国旗答えられるんだよね(笑)。

井口 最後、僕とみなみかわさんの2人まで残ったので勝ちたかったです。あんなに勉強してた人をあそこで倒すっていうのをやりたかったんですけど。「後夜祭」の日はなんか冴えてて、パンポテがいたので早めに楽屋でリサーチもかけていたんですよ。山名に「芸人やめてどうするの?」って一応聞いておいたら、「ホストで働く」というのが出題されましたし。あと1問正解すれば1位だったんですよね。まあ、1位を狙う番組ではないんですけど(笑)。

飯塚 感謝祭で1位を狙う粗品さんと、後夜祭で1位を狙う井口くん。

井口 トム・ブラウン布川さんが体調不良で、永久追放されてたみちおさんが代わりに出ていたんですけど、また最下位寸前だったんですよ。どんだけクイズ苦手なんだよ(笑)。

飯塚 じゃあ井口くんが体調不良のときは太くんが出られるんだ。

井口 それで勝手に追放されたら最悪ですよ。

■ みなみかわに託された話
飯塚 みなみかわさんから「絶対この連載でしゃべってほしい」と言われている話があって。

井口 なんですか?

飯塚 4月から新番組がいろいろ始まって、「千鳥かまいたちアワー」(日本テレビ)がゴールデンになったり、いろいろ地味に変わっているけど、実はバイきんぐ小峠さんの仕事があまり知られていないところで増えているんだよね。TBSの「知識の扉よ開け!ドア×ドア クエスト」と、テレ東の「世界を救う!ワンにゃフル物語 ~柴と三毛と亀梨くん」に出てて。東野(幸治)さんの番組が3つ終わって、誰が増えたのか調べたら、意外と小峠さんだったっていう。

井口 確かにすごいですね、小峠さん。

飯塚 で、「ワンにゃフル物語」では七之助という犬のキャラクターの声を小峠さんがやっているんだけど、レギュラー化する前の特番のとき、その声をやっていたのがみなみかわさんだったんだよ。

井口 おおー(笑)。なかなかですね。

飯塚 ゴールデンでレギュラーになったときにみなみかわさんだけいなくなってた……という。この話を言ってくれとみなみかわさんに頼まれました(笑)。

──テレ東の改編説明会で質問しましたよ。七之助の声を担当する人が資料に書かれていなかったので、「特番から引き続きみなみかわさんが担当するんですか?」と聞いたら、「まだシークレットだけど、みなみかわさんではない人物が固定で担当していく」という回答で、ガーンと思いました。

飯塚 こういうのは「現場スタッフはみなみかわさんで続投したかったけどいろいろあって……」みたいなことも多いから、一概に切られたとも言えない。

井口 それを僕らは知りたいですけどね。「現場は本当にあなたとやりたかったんです」って言ってくれれば納得できますけど、現場のやつに裏切られたと思うと一番つらいじゃないですか。こっちはスタッフさんと特に仲良くないわけですから、なんとかして伝えてきてほしいですね。

──ご本人に伝える機会はあるんですか? 「我々は続投してほしかったんですけど……」って。

飯塚 ないですね。たまたま会ったときに直接言うしかないです(笑)。

■ ともしげと寺家
井口 そういえば「マルコポロリ!」(関西テレビ)の赤ちゃんVSともしげ回の収録が終わったあと、ともしげさんがとにかく上機嫌だったんですよ。みんなで飯に行ったんですけど、信じられないくらいの文字量しゃべってて。

飯塚 あの内容で?(笑)

井口 だから僕らも「え?」と思って。僕らとしては「このメンバーで出られるなんて感慨深いね」という話をしていたんですけど、ともしげさんがとにかく上機嫌で。しかも次の日、舘野さんにともしげさんから電話があったらしくて、出たら「忘れちゃったんだけどさ、昨日俺どうだったんだっけ?」って。「よかったよ」「あ、そっかそっか!」みたいな。もう褒められたくてしょうがない(笑)。そんな喜ぶ感じの内容だったけな?ってずっと思っていたんですけど、案の定、放送されたら顔真っ赤になりながら観てたっていう。マセキのライブの移動中に観てたらしいんですけど、顔真っ赤にして歯食いしばってキー!ってなってたみたいです。

──収録直後はよくできたと思っていたけど、思っていた感じと違った?

井口 そういうことなんでしょうね。もちろん面白かったし、ともしげさんのよさは出てるんですけど。どういうつもりで喜んでてどういうつもりで怒ってるのかはわかんなかったです(笑)。あれですからね、ともしげさんの魅力は。ほかの人がウケてるときの鬼の形相がカメラに抜かれちゃってて、それは本人も初めて見たんじゃないですか? ともしげさんの問題点をさんざん紹介したあと、最後台本に「まだまだある、ともしげの問題点!」って書いてあったんですよ。それが面白すぎて、ネコニスズの2人は「元気なくなったときに見る」と言って台本持ち帰ってました。

──でも改めて、夢みたいなメンバーでの出演ですよね。

井口 中野のカラオケでケンカしてた奴らの話をなんでテレビでやってんだって話ですからね。

飯塚 「マルコポロリ」側もいち早くやりたいって躍起にもなってる感じもするしね(笑)。

井口 急がなくてもこんなのどこもやらねえよ!(笑)

飯塚 今や井口くんの仲間たちが一般的に知られるようになって、「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ)で井口くんがバッテリィズの寺家さんを「ともしげ」って例えてたけど、みんなもちゃんとわかるようになってる。

井口 「寺家のほうがともしげかーい!」って言って伝わるっていう。寺家本人だけがまだピンと来てないみたいですけど(笑)。

■ 寺家イジり早いのか問題
飯塚 あと、「寺家イジり早いのか問題」。「向上委員会」でも言っていたし、「見取り図じゃん」(テレビ朝日)でもオズワルド伊藤さんが言ってた。エースさんじゃなくて寺家さんをイジるのはまだ早いんじゃないかと。

井口 でも、意外ともうみんなエースではやったんじゃないですか?

飯塚 エースさんの1ターン目ね。

井口 エースって、実はけっこうムズいじゃないですか。別にバカではないし。本当のバカって、ともしげさんなんですよ。「11ステ全部違うネタやって、こいつ(寺家)が間違えたんですよ」って、じゃあエースが賢いだろ! 寺家イジりが早いのをテレビのせいだけにするのはどうなのかなとも思いますね。仮にウエストランドで河本イジりになっても、どうせ僕が出てくるんだから。それをやってないだけだろ! 甘えやがってよ!

飯塚 誰が誰に甘えてるの?(笑) でもやっぱり、「寺家」っていう名前が面白すぎるんだと思う。

井口 それはありますね。

飯塚 言いたくなっちゃう。「寺」に「家」で「じけ」って見たことない。

井口 それなんですよね。あいつの一番面白いところ、そこなんですよ(笑)。

飯塚 まあ、「(寺家なんて)興味ねーよ!」で笑えたらそれでいいし、フジモンさんみたいに寺家さんに興味津々なのが面白くてもいいし。「寺家イジり早いだろ!」でも笑いになればいいし。

井口 きっとここからまた(エースのターン、寺家のターンと)2転3転あるでしょうしね。忙しいでしょうから、とにかく本人たちが楽しくやっててほしいです。

■ 意外と井口を慕っているさや香・新山
飯塚 井口くんが出ていた「アメトーーク!」(テレビ朝日)の「ボケツッコミわかりにくい芸人」。ボケが自分からボケて、ツッコミがちゃんと処理する能力があるっていうコンビって本当に奇跡だよね。実はなかなかいないから。

井口 形式美みたいなものは崩れつつあるのかもしれませんね。この連載でも何回か話していますけど、大阪のほうがちゃんとしてるっていうイメージはあります。

飯塚 大阪に錦鯉みたいな芸人は少ないもんね(笑)。人間のダメさみたいなものを売りにしている人はあんまり大阪にはいないかもしれない。

井口 側でふざけてないで、ちゃんと直球勝負している感じはありますね。

飯塚 ニッポンの社長とかもネタはちゃんとしているもんね。もし東京にニッポンの社長みたいな芸人がいたら、ケツさんの素の部分を出していく感じになりそうだけど。

井口 「素の部分と違う」っていうのを、東京のお客さんが受け入れづらいのかもしれないですね。

飯塚 それはあるかも。大阪は、ネタはネタっていう感じ。

井口 「急にこいつ(ネタから)変わったな!」っていうのに敏感な気がします。僕も、スパローズがネタの感じと違ったときけっこう嫌だったんだよな。

飯塚 あはははは(笑)。

井口 森田さんがめちゃくちゃ平場でぶん回して急にカチカチのツッコミになるの、ちょっと嫌だったんですよ(笑)。全然違う人じゃん!って衝撃受けたので。僕らくらいの世代からどんどん素とネタが地続きになってきていますよね。かなり初期ですけど、小宮さんに「ウエストランドはボケツッコミ逆のネタとかやらないの?」って言われたことがあって。小宮さん的には「井口の面白さみたいなものをもっと押し出していけば?」ということだったと思うんですけど。特に三四郎はそういう感じでやっていましたし。そのときは「やらないですね」って答えたんですけど、結局僕らも素に近いやり取りになっていったし、東京の芸人は「面白い部分を出してけばなんでもいい」という感じですよね。ベテランの方とか大阪の芸人はちゃんとカチッとやるほうがカッコいいっていうのがあるでしょうし。

飯塚 大阪はダウンタウンイズムというか、やっぱりお笑いのセンスで一度は勝負する場所なんだろうなって気がするし、キャラや特技で売れようとする人を勝負から降りたとする傾向が昔はあったんじゃないかな。

井口 この「アメトーーク」もですけど、けっこう最近はさや香・新山と一緒になる機会がめちゃくちゃ増えました。あいつくらいですよ。「あのコメントいつ考えたんですか?」とか僕に聞いてくるの。みんなが思ってるよりは僕のこと慕ってくれてると思います。後輩で唯一、新山だけが聞いてきますもん。

飯塚 さや香は大阪から東京に来て、ちゃんと向上心を持ってもっとテレビで売れようとしている感じがある。

井口 新山は意外とそういう奴。「タイタンライブ」に出たときに感動のあまりnote始める(※)くらいですから(笑)。純粋なんでしょうね。今まで大阪ではなかったことをちゃんと吸収しようとしてるというか、「こんな人いるんだ」とか「こんなライブあるんだ」とか、いろんなことにワクワクしてるというか。

※編集部注:「タイタンライブ」に感銘を受けてnoteを始めたさや香・新山のことは「2024年6月のお笑い」で話した。ちなみに新山のnoteは「タイタンライブ」の記事1本のみで更新が止まっている。

■ ラブレターズにピッタリな仕事
飯塚 「ニノなのに」(TBS)で「首都圏のラジオ番組にネタメールを送って全局制覇できるか」という検証企画にラブレターズが挑戦していたんだけど、適任すぎて。

井口 できすぎてたんですか?

飯塚 めっちゃできてた。昼のラジオで採用されそうな、ちょっとだけほっこりするおもしろエピソードみたいなものを考える能力がもしかしたら芸人で一番高いかもしれない(笑)。

井口 あはははは!(笑) いいですね。

飯塚 あの2人ってラジオが好きで、作家的でもあるじゃん。器用だし、それがすごいハマってた。

井口 いいかもしれないですね。新たなジャンルで。

飯塚 そんなピンポイントな仕事もうないだろうけど(笑)。あと今、トレンディエンジェルが面白いんじゃないかと密かに思っていて、知り合いとかには言っていたんですよ。「ENGEIグランドスラム」(フジテレビ)でやってたネタとかが面白くて。そしたら、千鳥のノブさんも「『R-1』から『ENGEI』まで全部ネタ見たけどトレンディエンジェルが一番面白い」と「いろはに千鳥」(テレ玉)で言っていて。だからトレンディエンジェルがまた来るんじゃないかなと。

井口 バカバカしいのがいいですからね、やっぱり。トレンディエンジェルさんの「M-1」優勝から10年経って、今もうネタのレベルが煮詰まってすごいことになってるから、あれくらいバカバカしくていいんだっていうのを思い出したいです。

飯塚 特別、今のテレビの人気者というわけじゃないけど、出れば確実に面白いし、劇場も湧かせててすごい。

■ 今やめました!
──今、吉本興業から令和ロマンくるまさんとのマネジメント契約終了が発表されました。

飯塚 令和ロマンのYouTubeも上がってますね。観てみましょうか。

井口 うーん。なんて言っていいか難しいですけど……まあ、今やめましたね!(笑) YouTubeのコメント欄見ると、全員「よかったー!」って書いてますけど、決してよくはないだろ!

──「おかえり」というコメントが多いですね。

井口 「さよなら」だろ! やめたんだから。

飯塚 いろいろだよね。「おかえり」でもあり「さよなら」でもあるから、相殺して「おかえり」がちょっと勝った。

井口 ファンは事務所とかそこまで気にしてないんでしょうね。特にYouTubeを中心に観ている人は。

飯塚 それはそうかもしれないね。YouTubeでも、よしもとじゃない劇場でも、2人の活動が見られることがうれしいんだと思う。このままくるまさんが復帰できないんじゃないかと不安に思っていた人もいただろうから。

井口 帰ってくることのうれしさが少なくとも今の段階では上回ってるってことですね。まあ、発表が今の今なので、世間の反応も今後どうなっていくのかわかりませんけど、とにかくみんな冷静に! こういうときこそ冷静にいろよ、とは思いますね。

飯塚 言い方が合っているかわからないけど、どうなるか楽しみな部分もある。昔の芸能界だったら事務所をやめた人に対してもっと風当たりが厳しかったし、制裁として一定期間テレビに出られなくなるとか、それに近いこともあったと思うんだけど、今ってそういう時代でもないから。1つの生き方として「M-1」連覇した人がこれからどうやって活動していくんだろう?というのは単純に興味深いなと思う。片方が事務所所属のままでもう片方が独立しているコンビって、キングコングとか。

井口 ロンブーさんもそうですよね。今はもう誰が(事務所に)いて誰がいないかクイズできるくらい、そういうスタイルで活動するコンビが増えていますし、垣根みたいなものはもはやないんでしょうけど。

飯塚 旧体質の制作者が大きな事務所に忖度してオファーを控える、みたいなことはしないでほしい。現場スタッフは出てほしくても、「今ややこしいから……」って上層部が消極的なことも少なくない。

井口 ただまあ、僕からすると勝手に謝罪動画出すのはダメですよ! 事務所に所属してるんだから。大人なんだから。またこれで「くるまさんすごい」みたいになったら、僕は言っていきます!

飯塚 「くるまさんカッコいい」になったら言う?

井口 「よしもとやめてカッコいい」になったら、こっちももっと言っていきますよ。そいつらと戦い続けていく人生なので。ここから僕がよしもとの味方になる時代が訪れたかも知れません。とうとう(笑)。

飯塚 「かわいそうだろ、よしもとが!」って?

井口 そう、かわいそう! 「なんでよしもと叩いてるんだよ?」っていう。よしもとの味方だったんだっていうムーブになってきてますよ、僕が(笑)。

飯塚 今までよしもとっていうデカい事務所だから吠えてた井口くんの調子が狂う(笑)。

井口 よしもとにいろよ! オンラインカジノをやるな、勝手に謝罪動画を出すな。で、やめんな!(笑)(※)

※編集部注:契約解除に至る経緯がくるまから語られている動画を観たうえでの井口節です。あしからず。

■ 「THE SECOND」の感想と「日置さーん!」
──「THE SECOND」の「グランプリファイナル」出場者8組が決定しました(モンスターエンジン、金属バット、マシンガンズ、吉田たち、ツートライブ、ザ・ぼんち、はりけ~んず、囲碁将棋)。前回井口さんは「よしもとだけになったら見ませんよ」と言っていましたが。

井口 ほぼそうなっちゃいましたね。

飯塚 ギリギリ、マシンガンズが残った。

井口 食えてない人が出てない大会になっちゃったので、ちょっと悔しいですね。ドドんとかリニアに行ってほしかったので。

飯塚 大阪では相当手練れだけど、まだ関東の人にはあまり知られていないツートライブが独特な漫才で面白かったですね。あと、すごくうれしそうだったのがかわいかった(笑)。大阪のヤンチャ者っぽい感じだけど、すごいうれしそうで。応援したくなります。みんなきっちりネタを仕上げて来ている中、マシンガンズだけ特殊なスタイルで戦っているなとも思います。その場でウケなかったら「ウケない」って言って、それがウケるていう。

井口 はりけ~んずさんもすごいですよね。ずっと賞レースのMCされてて、きっと思うところもあったでしょうから。「自分たちも」って今回出場して、決勝に来るっていうのは。

飯塚 よく賞レースの予選で「お客さんが重い」とか言われる日があるけど、でもはりけ~んずのMCでウケてるけどな?って思うことがある(笑)。

井口 じゃあ重くねえじゃねえかよ(笑)。

飯塚 そうそう。MCと次のMCの間にあったできごとで1個ネタみたいなくだりを完成させて、それをそのままMCのときにドンってぶつけてちゃんとウケるのが本当にすごい技というか、すごい腕だなって思う。「ノックアウトステージ16→8」のときに1点を付ける人が多かったこととか、点差が大きく開いたことについてネットでいろんな意見が出ていたんだけど、その日の夜に(「THE SECOND」総合演出の)日置さんがXのスペースで全部の質問に答えるっていうのをやっていて。

井口 時代ですよね。「向き合う」っていう。

飯塚 「グランプリファイナル」にスーパーオーディエンスとしてゲストが来ることに関しても、一部のお笑いファンは「関係ない人がなぜ!」ってパニックになってたけど、それも日置さんがちゃんと説明して、「さすが日置さん」ってなってた。

井口 「日置さーん!」状態(※)になってるじゃないですか(笑)。でも大変ですね、説明責任を果たさなきゃいけない時代で。

飯塚 説明したことによって逆にまた波紋を呼ぶこともあるから、リスクはあるよね。賞レースの制作の当事者が「自分がやってます」「疑問に答えます」とか、表立ってやる人って今までいなかったから、日置さんはすごい責任を背負ってるなと思う。

井口 そうですね。ただ、スーパーオーディエンスいいだろ、別に! ネタ中に割り込んで出てきたりしたら嫌だけど。

飯塚 芸人さんたちのコメントする時間が減るんじゃないかとかを心配している人がいた。

井口 これまでもけっこうダラダラしてただろ! 時間持て余して。

飯塚 スポンサーの状況によってはCM本数も減るかもしれないし、そうなったら放送時間が実質ちょっと長くなる可能性もある。

井口 そういう事情もあるのか。あとスーパーオーディエンスの人たちにはそこで気に入った人がいたらいろんなところで言ってください、とは思いますね。

飯塚 日置さんも言ってた。そこで芸人さんとの関係性ができて、別の番組で話題ができるといいって。

井口 それが一番いいですからね。

飯塚 見ている側は現状維持でいいと思うかもしれないけど、終わらせないために何かできることをやっているんだよね。テレビって、「何も変えない」は許してもらえないから。続けていくためにちょっとずつ変えながらやらなきゃいけないんだろうなとかも勝手に思った。

※編集部注:ウエストランドのネタに登場する、佐久間宣行プロデューサーへのお笑いファンの反応「あ、あ、あぁ~! 佐久間さーん!」の日置氏バージョン。「2023年5月のお笑い」にも登場している。

■ マイクの使い方を身に着けろよ!
井口 これは僕もずっと言っているし、飯塚さんもポストしてましたけど、本当にもう、ほかの事務所はデカいところでライブやらなきゃダメ! 3カ月に1回でもいいから先輩をなんとか出して、デカい会場の舞台に立たないとダメなんですよ。要は、リニアが負けちゃったんですけど、「マイクの使い方がなってない」とNON STYLE石田さんに言われて、「コードがつながってるマイク使ったことないんです」っていう恥ずかしいことになっちゃってて。かつてドリーマーズがライブで無双していたときも、「M-1」の予選では全然聞こえなかったりしたんですよ。こんなこと言いたかないけど、マイクを使うテクニックってめちゃくちゃあって。僕は「タイタンライブ」(会場は時事通信ホール)とか地方の会館ライブでもやらせてもらっていて、大きい会場に立つことはけっこう前からあったんです。特に「タイタンライブ」はピンマイクも付けないし、フットマイクはあるんでしょうけどセンターマイクで声を拾っていて。そういう経験があるからか、僕はデカい会場が得意で、「めちゃくちゃ聞こえる」ってよく言われるんですよ。「ウエストランドだけ聞こえた」って。でもそれって特別声が大きいわけではなくて、ちゃんとマイクに乗るようにやってるんですよ。……やれよ! 勝てないぞ、本当に!

飯塚 「M-1」用のネタ対策ライブとかより、マイクの使い方対策ライブやらないと(笑)。

井口 本当ですよ。でも1日、2日で身につくものじゃないと思うから、定期的にやっていかないと勝てないです。

飯塚 新宿Fu-は地声で客席全部に届くからね。「M-1」もピンマイクはつけない主義だし、やっぱり慣れないといけない。

井口 だから僕は音響さんとか舞監の人とかに聞くんですよ。「こっち向いてしゃべってマイク拾いますか?」って。もし拾わなそうだったら顔の向きをマイクのほうに変えますし。ったく、こんなの言いたかないよ……。

飯塚 言いたくないよね、そんなこと(笑)。

井口 とんだ体たらくですよ。そこなんだよなあ、みんなが気づいてない僕のすごさ。

飯塚 ニューピアホール(「M-1」グランプリの準決勝会場)は確かに伝わりづらい人はいるよね。

井口 見ている人は「決勝に行った人はみんな聞こえた」と言っていましたね。究極、面白さがみんな同じだったときに、そこで大きく違ってくるわけですから。

飯塚 リニアは大差がついちゃったけど、インターネットとかの反応を見ると、「けっこう面白くて接戦だと思ったのにこんなに差がつくんだ」と驚いている感じだった。1点が思いのほか多くて。

井口 「相対的につけちゃダメ」という注意はありつつ、心理的には「どっちを勝たせたいか」というのも少なからずあるかもしれないですし、もしかしたら現場では聞こえ方が全然違ったとかもあったのかもしれないですね。

飯塚 その後に感想を聞かれるから、「1点をつける理由を明確に言える」と思ったら1点つけやすくなるのかなと思ったりした。ネタの好みで言うとリニアが好きだったけど、配信で見たウケ具合だと勝敗がひっくり返るほどではなかったのかなあ。

井口 やっぱり、よしもとの人たちは強いですから。我らがよしもとは。

──「我らが」(笑)。

井口 あとリニアは負けたあとのリアクションがよくて。本当は面白い人なので、なんとかあれをテレビでやれたらなと思うんですけど。

飯塚 ニューヨークも「平場出たらすぐ売れる」みたいなこと言ってたよね。そのへんが伝わるとちょっとずつウケ方も変わるだろうし。まだちょっとお客さんに知られてないがゆえのビハインドもあるのかもなと思った。

井口 リニアは5月のライブ(※)にも出るじゃないですか。座・高円寺2のマイク使えんのかー?

※編集部注:井口とかもめんたる槙尾が審査員を務めるネタライブ「今月のお笑いネタライブ!!」。5月14日(水)に座・高円寺2で開催。

■ プロフィール
□ 井口浩之(イグチヒロユキ)
1983年5月6日生まれ、岡山県出身。2008年、河本太(コウモトフトシ)とウエストランドを結成。2013年4月に「笑っていいとも!」(フジテレビ)のレギュラーに抜擢され、最終回まで不定期で出演した。2012年から2014年に「THE MANZAI」認定漫才師。「M-1グランプリ」では2020年に初の決勝進出を果たし、2022年に優勝! ラジオ形式の番組「ウエストランドのぶちラジ!」をYouTubeなどで配信中。とろサーモン久保田とのレギュラー番組「耳の穴かっぽじって聞け!」(テレビ朝日)は毎週月曜25:58~。タイタン所属。

□ 飯塚大悟(イイヅカダイゴ)
1982年4月13日生まれ、新潟県出身。テレビ、ラジオの構成作家。現在の担当番組は「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日)、「水曜日のダウンタウン」「クレイジージャーニー」(TBS)、「ヒルナンデス!」(日本テレビ)、「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)など。書籍「深解釈 オールナイトニッポン~10人の放送作家から読み解くラジオの今~」(扶桑社)。

口コミとかで
いろいろな意見の書込みがあるけど
実際は【効果なし】なの?

わたしが気になっているのはコレ・・・

何でも個人差はあるから仕方ないんですけどね

ほとんど全員が【効果あり】みたいに書かれてるのが
ちょっと怪しい気もすんですけど・・・

でもちょっと期待もしてしまいますよね

やってみようか・・・悩むな~